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吉田 英之

必要なのは、地域の方々の知恵と協力

私が、介護事業に携わって13年。当時、九州で電気設計の仕事をしておりましたが、ご縁あって神奈川の地でデイサービスの管理者に就いたのが始まりです。始めは、土地勘なく、介護経験もなく、試行錯誤の連続でしたが、スタッフや、ご利用者様、そのご家族様、地域の方々に支えられ、沢山の経験を積ませて頂きました。

現在、私は、鎌倉地区の介護事業を担当しております。よりよい介護を提供するには、ご利用者様ご本人のこれまでの人生や現在の状況を把握することは大切です。その上で、ご利用者様の必要とするサービスを提供できるよう日々考えております。

内閣府によると、平成28年時点での日本の総人口1億2693万人の内、65歳以上の高齢者の人口は3459万人で総人口の約27%を占めています。確かにひと昔前と比べれば、街で見かける高齢者も随分増えました。私が担当している鎌倉地区も早いスピードで高齢化が進んでいます。昔の大家族世帯は殆ど無く、時代の流れによる核家族化が及ぼす「高齢者の独居生活」「老老介護」「認認介護」が大きな問題になり始めました。また、働く世代の人口減少により、女性の社会での活躍が期待される時代に入り、共働き世代が増えている為、家族間での高齢者介護が難しい世の中になっております。だからこそ、高齢者の生活を守る為に地域の介護事業所は無くてはならない存在であり、高齢者の安心、安全な生活を守る役割を担っています。しかしながら、深刻化する高齢化社会を解決するには、やはり地域の方々の多くの知恵と協力が必要だと考えています。介護に対する地域の問題は、介護に直面している家族の問題だけではなく、地域全体で取り組むべき課題です。私たち介護事業所は、その意識の底上げの働きかけ、手助けをする拠点となる存在を目指します。

戦後、力を合わせて高度経済成長を作り、豊かな日本を作りあげてくださった先人たちに敬意を払い、少子高齢化社会を生きる私たちも、明るい未来を信じて前に進みます。