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坂口 勝裕

ケアマネジメントは「恋愛」。お互いの信頼が大切。

湘南乃えん株式会社へ入社したのは平成20年4月。今から10年以上前になります。当時ケアマネジャーの資格を取得したばかりではありましたが、資格を活かせる配置をして頂いた事に大変喜んだものでした。

ケアマネジャーとは担当するご利用者の介護計画を立てるプランナーであると同時に、対象となる方、そしてご家族の代弁者であると驕った考えを持ちながら業務にあたっていた事を今でも鮮明に思い出します。 確かにケアマネジャーはプランナーであり、代弁者なのかもしれません。その時の自分は、自分が行う業務にばかりスポットライトを当てていたのです。

実際、業務を遂行するにあたり介護計画を作成するにはご利用者の「生活」を知る必要がある事の壁にブチ当たる訳ですが、アセスメントシートを埋める事でその壁を乗り越えようとしていた事も思い出されます。 つまり、最初の壁に当たった後、次の壁も同じ様に自分の業務を行う事で解決しようとしていたのです。

ケアマネジメントは「恋愛」に似ているのではないかと感じます。 相手を喜ばせたい想いや、もっともっと知りたい衝動を抱きつつ、同時に相手にも自分を知ってもらう必要が生じます。お互いが信頼を置ける存在とならない限り、パートナーシップは生まれないのです。業務が優先した仕事の進め方は、結局自分が何者であるかを相手に充分な情報を与えないままの歪な関係を作ります。

プランナーであったり、代弁者であろうとするならば、ご利用者からプランを作って欲しいと言う信頼を得て、代弁してもよろしいと言う信用を得る必要があります。 それはとても難しい事ではありますが、そんな難しい事にチャレンジできるケアマネジャーの仕事にやりがいを感じています。 これから新しいチャレンジャーが何人も生まれ、困っている人のパートナーとなってくれる人の溢れる街を作っていきたいと強く願っています。